

生成り色の福島コットン

畑一面にゆっくり根を張ろうとしているまだ小さな芽。
その土地に根付き、自然の恵みと人の手によっていつか花が咲き
ふわふわな綿花でかごがいっぱいになる日を心に描いてみる。
福島県いわき市で綿花を有機栽培している起点さんの畑で
雨蛙がぴょこっと、挨拶してくれました。
ここを始めた酒井さんに話を聞いているうちに
有機栽培の一度の収穫ではたくさんの製品が作れるほどの綿花はとれないことを知り
今まで身近に触れてきたコットンがほんとうはとっても貴重なものだと思い知りました。
普段身にまとう衣服、ハンカチ、タオルなどの衣料品。
製品になるまでのひとつひとつを遡れば、始まりは種。
「いただきます。」とご飯を食べる時と同じように、
「いのちを着る。」そう感じることが出来たなら。
糸と人のつながり、そのあたたかさを感じることが出来たなら。
この日、この畑で育った綿花を使って作られた生成り色の手ぬぐいと出会い
福島を感じてもらえる作品を届けられたらと思いたちました。



茜染めで夕日色、自然の色
勇ましく佇む磐梯山のシルエット、夕焼け空がゆらめく湖の水面
流れる雲のかたち、夜を連れて移り変わっていく空の色
一瞬たりとも同じ瞬間はなく、沈んでいく夕日を眺めていると1日が特別に感じられます。
美しい景色を眺め、今ある自然を生かし染め物をしてきた昔の人に習うように
猪苗代湖畔の夕日の色をイメージして、一枚一枚草木染め(茜染め)しました。
染料をぐつぐつ煮立たせて、定着剤を含ませた布に色を染み込ませていく。
同じ染料でも、量や染み込ませる時間、生地の種類が違ければ、色の出かたや風合いもそれぞれ。
太陽にかざしてみると、光を通し、光を含み、光によって柔らかく表情を変えます。



福島いわきの大地で育った種から始まり、猪苗代湖畔の夕日色に染まった手ぬぐい。
触ってみたり、光にかざしてみたり、物語をたどってみてください。

サイズ 約900mm×340mm
カラー 茜色
素 材 インドオーガニックコットン50%
トルコオーガニックコットン40%
福島で有機栽培した備中茶綿10%
生 産 日本
数量限定販売ですので、なくなり次第販売終了とさせていただきます。
お一人さま2枚までとさせていただきます。
イラストデザインの色、生地の色の濃さや風合いが一枚一枚異なりますが、お選びいただくことが出来ません。一期一会をお楽しみください。
〈お取り扱いの注意〉
草木染めのため、変色や色落ちする可能性がございます。味わいとしてご愛用ください。漂白剤、強い洗剤のご使用はお避けください。
©︎2021 Katahira Rina